ヒトイチ

濱 嘉之 著 トイチ ヒトイチ画像解析 ヒトイチ内部告発

 

 ヒトイチ・シリーズの第一巻から 第三巻 までです。

 大変面白かったです。一気に読みました。

 

 警視庁人事一家監察係、通称ヒトイチに所属する「榎本博史」監察係長が主人公である。

 ヒトイチは警視庁の上層部である警部以上の人事を担当する部署。ヒトイチの中で、警察組織内の不祥事や非行事案を摘発し、処理するのが観察。監察は日頃から約五万人におよぶ警視庁全職員の素行に目を光らせている。

 三十四歳にして監察係長を務める榎本は、周囲からノンキャリアのエリートと目されていた。

 その榎本に、内部告発が届いた。警視総監宛ての手紙である。新宿署の組対課長代理が反社会的勢力と不適切な関係にあるとの情報である。

 こうして榎本係長は活動を開始する。

 

 警察の中の警察である。

 

 第一巻、が一番面白い。だんだんネタ切れとなってゆくようです。

   

 

 

 

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危険なプリンスと恋に落ちる方法

ジュリア・ロンドン 著 危険なプリンスと恋に落ちる方法

 

 原題は、”The Perils of Pursuing a Prince" です。

 

 裏表紙より

 『華麗なるデビュタントとしていとこたちとともに社交界を楽しんでいた「グリア・フェアチャイルド」ヴォーン家令嬢は、ふいに訪れた貧乏生活から脱出するため、ウェールズへ旅立った。叔父が相続した、本来彼女のものであった遺産を受け取るために。

 ところがその叔父はすでに亡くなっており、彼女の遺産は、「ロードリック・グレンダウアー」ラドノー伯爵、ボーイス公(The Prince of Powys)と呼ばれる大貴族のものになっていた。

 彼は顔に傷のある、危険な魅力に満ちた男。おまけにグリアのことを詐欺師だと疑っていたーーーーーーー。』

   

 

 

 

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Bach Orgel 富田一樹 演奏会

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アンコール : Bach BWV667

 

 BWV654は、大変な名演であったと思います。この曲を聴くためにだけでも、この音楽会に来た甲斐がありました。

 

 このコンサートは、「バッハ国際コンクール 第1位 受賞記念 凱旋コンサート」というタイトルがついています。

 ライプツィヒ・バッハ国際コンクールは、四年に一度開催される、バッハ演奏を対象にした世界でもっとも重要なコンクールで、第1位と認められた、最初の日本人となりました。

 このコンクールでは、4つのラウンドで、その都度まったく違うオルガンを弾いて突破しなければなりません。

 

 Bachの作品は、その前に演奏されたブクステフーテ、ベーム、等に比べると、一段と上位ですね。

 

 演奏は、若々しく、力感にあふれた演奏でした。

 

 

 

 

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まことの華姫

畠中 恵 著 まことの華姫

 

 「お夏」の父親は、両国橋の盛り場の親分「山越」である。

 お夏は父親に頼んで、父親の持つ見世物小屋へ連れてきて貰った。ここでの出し物「まことの華姫」を見るためである。

 まことの華姫は、元人形師であった「月草」が作った木偶(デグ)の姫人形で、月草が話芸の相方にしている人形である。

 この人形は、まことを、真実を語るといううわさが囁かれている。そして知りたい ”何か” を抱えた者は多い。

 実はお夏もその一人で、今、何としても知りたい事を抱えていた。それ故今夜、華姫に会うために、わざわざ父に頼み、月草の小屋へとやってきた。

   

 

 

 

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不埒な公爵と恋の賭けを

エマ・ワイルズ 著 不埒な公爵と恋の賭けを

 

 大変面白かったです。

原題は、”An Indecent Proposition" です。

 

 裏表紙より

 『1812年、ロンドン社交界はとある賭けの噂でもちきりだった。

 有名な放蕩者でその対象的な容姿から、”悪魔の公爵” ”天使の伯爵” と呼ばれる「ニコラス・マニング・ローセイ公爵」と「デレク・ドレイク・マンダーヴィル伯爵」が、どちらが魅力的な恋人で、女性を悦ばせることができるかという賭けをすると公表されたのだ。

 賭けの結果もさることながら、問題は誰が審判をつとめるかということ。騒ぎの中、匿名で応募してきたのは、意外にも ”冷たい美女” と評判の、若く美しい子爵未亡人「キャロライン・ウィン」だった。

 初めは冗談半分だった賭けだが、ニコラスはキャロラインの姿をみたとたん、胸がざわめくのを感じる。そしてデレク、キャロラインには、この賭けに参加したそれぞれの理由があった。

 思惑を胸に秘めながらキャロラインはまずニコラスと一週間を共にすることになるがーーーーーーー。』

   

 

 

 

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料理通異聞

松井今朝子 著 料理通異聞

 

 江戸後期の有名な料理屋「八百善」の実質的な創業者である「福田屋」の三代目当主である「善四郎」の生涯を描いたものである。

 単なる伝記ではなく、これ自身も十分に面白い物語となっている。

江戸時代小説の良く登場する八百善がどのようにしてできたかがわかった。

 有名なお茶漬けが二人で三両という話も出てくる。

   

 

 

 

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墨龍賦

葉室 麟 著 墨龍賦

 

 京都に住む絵師「小谷忠左衛門」は、父親は高名な絵師だったが、細々と暮らしを立てていた。

 ある日、京都所司代に呼び出され、江戸に下るように命じられた。春日局の召し出しであった。ひと月かけて江戸に下り、江戸城に登り、春日局と会った。

 『そなたが海北友松様の息子殿か。友松様には、昔、たいそう世話になった。恩返しがしたいがゆえ、江戸に屋敷を与える。幕府御用絵師の狩野にも話を通しておるゆえ、これから江戸で絵師として生きていけるはずじゃ』

 

このようにして、春日局と海北友松の関係が語られていく。

   

 

 

 

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